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2023年12月 5日 (火)

中国地方で最大の石炭火力発電所の停止を

 国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)が11月30日~12月12日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催されます。
 地球全体の今年の平均気温は観測史上最高を記録しました。破壊的な暴風雨、洪水、熱波、山火事などが世界各地で発生。気候危機に歯止めをかける取り組みに一刻の猶予もありません。
 
大幅に立ち遅れる日本
 日本の取り組みは世界から大きく立ち遅れています。21年の日本の温室効果ガス排出量は1990年と比べ8%しか減っていません。欧州諸国が47~20%減っているのに桁違いの少なさです。2030年に向けた削減目標もドイツが65%削減なのに日本は37%削減にとどまります。主要7カ国の中で石炭火力発電からの撤退期限を決めてない国は日本だけです。(赤旗 2023年11月27日「主張 COP28の焦点 気候危機の打開へ行動を急げ」より)
 
CO2の排出量が最も大きいのは石炭火力発電
 前回のブログで見ましたように、温室効果ガスであるCO2の排出量が最も大きいのは石炭火力発電です。気候危機に歯止めをかけるために、まず、大きな石炭火力発電所を停止しなければなりません。先進国では、2030年までに石炭火力発電をゼロにすることが求められています。
 
運転中の石炭火力発電所で100万Kw以上は16基
 16基のうち、中国地方にあるのは次の2基です。
   三隅発電所1号機(100万Kw)
   三隅発電所2号機(100万Kw)
 どちらも中国電力の発電所です・
 所在地は、島根県浜田市三隅町岡見です。
 中国地方では、まずこの2基の運転を停止することが、気候危機に歯止めをかけるために最重要です。
 
中國電力は再エネを中心とするビジネスモデルに転換を
 三隅発電所1・2号機の停止に中国電力は進んで応じることはないでしょう。しかし、気候危機に歯止めをかけるために、世界の人びとのために、応じてもらわなくてはなりません。
 それは決して不可能なことではありません。中国電力はすでに太陽光発電に取り組んでいますし、社長は再エネ導入に積極的な発言をしています。
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  中国電力の新社長「洋上風力に注力」 再エネ導入へ強調
 6月に就任した中国電力の中川賢剛社長は7月12日、東京都内で記者会見し、再生可能エネルギーの導入に向けて特に洋上風力発電に力を入れると強調した。現時点では国内で参入していないが、中国地方のほか全国のその他の地域での開発も検討する。
(2023年7月13日 NIKKEI GXより)
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三隅発電所の経済効果
 三隅発電所の1号機は1998年に、2号機は2022年11月に運転を開始しています。2号機新設工事の経済効果が次のように伝えられています。
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 中国電力三隅発電所2号機新設工事の経済効果は約140億円―。こんな推計を地元島根県浜田市と益田市、経済3団体でつくる「三隅発電所地域経済対策協議会」がまとめた。新型コロナウイルス禍と重なる時期の工事で「地域に大きな効果をもたらした」とみている。
(中国新聞 2023年4月20日「中国電力三隅発電所2号機の新設工事、経済効果は140億円」より)
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 このような経済効果があったために島根県浜田市の人たちは、大量のCO2を排出する三隅発電所の運転停止を求めるということは難しいかもしれません。
 
石炭の価格は大きく変動
 経済効果を考える場合、中国電力管内に住む人たちの電気料金も考えなくてはなりません。
 石炭の価格を調べてみますと、大きく変動しています。その上に為替レートの変動も加わってきます。
 新電力ネットのホームページに石炭価格の推移が出ていますので、1年ごとの為替レート考慮の価格を抜粋します。石炭は安いとは、単純には言えないようです。
         オーストラリア産   南アフリカ産
2020年10月  6.15円/Kg    6.42円/Kg
2021年10月 26.79円/Kg   22.58円/Kg
2022年10月 57.30円/Kg   48.01円/Kg
2023年10月 21.25円/Kg   14.88円/Kg
 経済効果がどうであろうと、気候危機をとめるために石炭火力発電はやめなくてはなりません。

 

   日本共産党三菱重工広製支部

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