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2017年8月 3日 (木)

子会社への事業継承・分社化・事業統合がめじろ押し

 三菱重工グループ内の事業継承や事業統合に関する発表が4件、NTTデータへの事業移管の発表が1件、立て続けにありました。すべて三菱重工の「ニュースリリース 2017年度」に出ています。
 発表の文面は長くはありませんが慣れない用語を含んでいますので、わかりにくいところがあります。それで、要点と思われるところを書いてみました。

<2017年7月31日発表>
(1) 当社油圧機械の製造、品質保証及び調達機能の会社分割による当社子会社への承継に関するお知らせ
 下関地区で生産している油圧機械事業のうち、油圧機械に係る品質保証、調達機能については、三菱重工メカトロシステムズに承継させ、既に承継させている営業、設計、建設と一体となった事業体制強化に取り組む。
 製造機能については、平成30年1月1日付で設立予定の造船新会社(注:(2)の造船新会社です)に承継させ、下関 地区の商船事業と一体となって安定した操業を確保することを狙いとするもの。

(2) 当社船舶海洋事業の会社分割による当社子会社への承継に関するお知らせ
 平成27年10月1日付で、三菱重工船舶海洋(ガス運搬船に建造を集中)と三菱重工船体(大型船体ブロックの生産に特化)を設立して生産合理化投資等を推進してきた。さらに、下関の艤装技術力と長崎の船体技術力を融合して艤装主体船の伸長を図ると共に環境対策関連事業の拡大に取り組んでいく。
 これらの新たな事業推進体制の整備として、艤装主体船の建造、アライアンス先との協業、設計供与、新事業の展開等を営む造船新会社を平成30年1月1日付で設立する予定。そのための準備会社を設立する方針を決定した。
 同時に、平成30年1月1日付で三菱重工船体を承継会社として大型船建造並びに船体ブロック及び大型鉄構構造物の製造を主体とする新会社を設立する予定。

(3) 当社化学プラント及び交通製品に係るエンジニアリング事業の会社分割による当社子会社への承継に関するお知らせ
 平成28年4月にエンジニアリング関連事業を集約してエンジニアリング本部を設立したが、事業責任及び権限の明確化並びに意思決定の迅速化をはかるために平成29年9月を目処に100%出資子会社を設立し、平成30年1月1日付で当社の営む化学プラント及び交通製品に係るエンジニアリング事業を承継させる方針を決定した。

(4) 情報システム分野におけるNTTデータと三菱重工との提携について 新会社「株式会社NTTデータMHIシステムズ」を発足
 NTTデータと三菱重工は、本年3月30日に発表した三菱重工の完全子会社であるMHI情報システムズ(株)を母体とした新会社設立に関する基本合意に基づいて、三菱重工が設立した準備会社にMHI情報システムズ(株)の全事業を移管後、その株式の51%をNTTデータが取得し、新会社「株式会社NTTデータMHIシステムズ」を10月1日付で発足させる。
新会社の概要
 社名    株式会社NTTデータMHIシステムズ
 本社所在地 東京都港区港南2-13-34
 代表者の役職・氏名 代表取締役社長 椎名 雅典
 事業内容  三菱重工グループ向けITインフラの運用・保守、業務系アプリケーション開発など
 従業員数  約930名
 資本金(出資比率) 40百万円(NTTデータ:51%、三菱重工:49%)
 発足年月日 2017年10月1日

<2017年7月28日発表>
(5) 当社インダストリー&社会基盤ドメインにおける製造、品質保証及び調達機能の一部の会社分割による当社子会社への承継に係る吸収分割契約の締結に関するお知らせ
 中小規模事業強化策として、平成29年10月1日付で三菱重工メカトロシステムズに、三菱印刷紙工及び三菱重工マシナリーテクノロジーのゴム・タイヤ 機械事業を統合する。この統合に併せて、統合対象事業の製造、品質保証及び調達機能を三菱重工メカトロシステムズに承継させる。
 
三菱重工マシナリーテクノロジーからゴム・タイヤ機械事業がなくなると

 上記の(5)に、三菱重工マシナリーテクノロジーのゴム・タイヤ機械事業を三菱重工メカトロシステムズに統合すると書かれています。
 三菱重工マシナリーテクノロジーは、MECエンジニアリングサービス、広島菱重エンジニアリング、リョーセンエンジニアズの3社を統合して2012年4月1日に発足しました。その後、2015年10月1日には搬送システムが住友重機械搬送システムに吸収されるなど主要事業が次々なくなり、ついにゴム・タイヤ機械もなくなると、あとに残るのはホントにわずかな感じになります。
 子会社への事業継承・分社化・事業統合などは多くの場合、人の移動も伴います。それは、本人や家族にとって大きな苦痛になったり、さらには、自己都合退職を余儀なくされたりすることもあり得ます。株主偏重の経営は働く者へしわ寄せの経営です。

ご参考:三菱重工を分析するブログ「(4)広島の新会社は不安がいっぱい」

    日本共産党三菱重工広製支部 2017年8月3日

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